たまねぎ

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「偶然というものは、私たちが思っている以上に、人生を左右すると思う」という黒柳徹子さんの名言がある。
昨夜、特番の「徹子の部屋45周年スペシャル」の過去のダイジェストに、おそらく30年以上前にプロ野球で現役だった頃の落合博満氏が登場する。ほんのわずかしか流れなかったけど、そのシーンで語った言葉は素晴らしかった。「プロの世界がこんなに甘いとは思わなかった。俺なんかいろいろあって遠回りして入ったけど、すぐに活躍することできたのは、プロに入ることが最終目的の人が多かったから。そこで満足しちゃったんだろうね」という独特の落合節に、私の胸は大きくスマッシュされてしまったのだ。

やっぱり、どの業界も同じなのだ。美術の世界にもそうであって、有名美大へ入ったことや職業として活動できたことに満足してしまい、その後はさっぱりになんて人は山のようにいる。端的に言えば、しっかりとした将来への構想がないまま、ただやっていくだけなら成功することはない。『最終目的』とは最初からあるものではなく、いつも昨日の自分のパフォーマンスを越えるために、『最終目的』にするものは変わっていく。目から鱗が落ちる。めちゃくちゃ勉強になった!