「不思議だと思うことから、知性は始まります」という名言がある。
これはいったいなんなのだろうか？この世にはまだまだ簡単に言葉で表現できないことが多い。これまでの考え方では上手く説明つかないこと、万人の知るところでは推し量れないことを不思議というのだ。この不思議、年齢とともに減ってくると言われている。たしかにいろんなことを経験すれば、少々のことでは動じなくなってくる。いわゆる常識の壁に負けてしまい、固定観念に縛られて凡庸に考えるのだ。
だから、もっと不思議がってみよう！なんでも当たり前だと思うは必要ない。すぐに正確な答えを出そうとはしないで、よくわからないものを面白がっていく。自由な視点で見つめて工夫していけば、ユニークな発想が生まれてくるだろう。美術は不思議がる力を育んでいくためにある。不思議に思う気持ちを羅針盤に、あらゆることを様々な角度から見つめていく。新しい発見を面白がる才能を磨くこと。どこまでも知的好奇心を持ち続け、人生を楽しむセンスを養うためにあるのだ。
