じっくりと

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「人生は一冊の書物に似ている。馬鹿者たちはそれはパラパラとめくっているが、賢い人間はそれを念入りに読む。なぜなら、彼はただ一度しかそれを読むことが出来ないのを知っているから」という格言がある。
子どもの頃から絵を描くことが好きだった。自慢できるほど上手くはなかったけど、いつも絵を描くことが楽しかった。どうしたらもっと面白くなるのかなあ。素朴な疑問が湧いてきた。そこで思いつくままやってみると、それなりに手応えがあって、どれもこれも魅力のあることばかり。だけど、どこかしっくりとなじまない。いくつも正しいと思える答えがあって迷ってしまう。なんとなくモヤモヤする感覚が歯がゆい。
しかしながら、それが若さというものだ。あらゆることに可能性があるから、いろんなことに自然と目移りしていく。ぐずぐずしているというより、じっくりと吟味しているだけ。自分をじっくりと観察して自問自答を繰り返す。自分らしさを知るために遠回りしている。さまざまなことに興味を持って関わること。そうすれば、人生は厚みのある本になっていく。こつこつと絵を描きながら素敵な画集にしていこう!