リベラルアーツ

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「わたしを導くものは真実への情熱だけだ。この観点からすべてを考える」という名言がある。

とにかく、世の中の変化の激しい時代の中を生きている。これまでの価値観やものごとのやり方、基本的な方針などは、あっという間に意味をなさなくなっていく。有名な美術大学に出れば、格調の高い公募展で入賞入選をすれば、人生は安泰になるなんてストーリーは今や夢物語。漠然とみんなと同じようにこれまでの基本セオリーを選択しておけば、それなりになんとかなるなんてことは、もう現実離れした空想でしかない。つまり、過去の勝ちパターンでは通用することはない。ぼんやりとした未来予想図を片手に、これからの美術の位置づけを見据えながら、現時点で最善だと思えることに挑戦する覚悟を持とう。

だからこそ、自分にとって必要なものは何かを考えたり探したりして、その中から自分の意志で選択して決められる能力を養っていくこと。昔のようにただガムシャラに作品制作をやっているだけはいけない。ありとあらゆる新しい可能性を求め続けていくこと。一にも二にも実践的で、実用的なスキルを身に付けて、創作を自由にするための才能を育んでみよう。一生懸命やるべきは、その時代に役立つ、武器になる個性を創造すること。さらに、武器は持っているだけでは意味がないから、現実の中でチャレンジしてみて、腕を上げることが大切になるのだ。