月面着陸

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「知り得て美しさの増すものがあろうが、未知のままの方が美しいものが多くある」というのは、1969年に香月泰男先生がアポロ11号が月面着陸した際に言われた言葉である。
あれから50年とちょっとの年月が流れた今月中旬、フライトはすべて自動化され、宇宙飛行士は1人も同乗しないで、民間人だけが乗船する宇宙旅行が初めて成功した。無事に帰還できるかどうかわからない、未知の宇宙へ勇猛果敢に旅立ち、科学の無限の可能性に挑戦した時代とは大きく違い、お月さまもずいぶん近くなったものだ。これから先は高額な旅費にはなるけれど、一部のエリートだけを優遇するのではなく、宇宙へ行ける人のチャンスが広がっていく。インスタに宇宙から見た地球をアップするために行くなんて富裕層も出てくるはずだ。
だからこそ、見えないものに思いをはせることが大切になる。直接見ることができないものなら、現在ある情報をヒントに想像すればいい。目に触れることのない未知の世界には、好奇心と冒険心がそそられるものがある。つまり、夢やロマンは科学によって計算できない不可思議な要素から成り立っている。よくわからないものであっても、頭の中で思い浮かぶものを活かせば、そのうちに自分なりに理解できるようになるだろう。見えないものがいつわかるかは人それぞれだけど、とにかく想像し続ければ何かしろ見えてくるから、そのことを楽しみながら何かを得ていこう!