目標

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「最大の危機は、目標が高すぎて失敗することではなく、低すぎる目標を達成することだ」というのは、ミケランジェロの名言である。

いわゆる美術のセンスや技術力は、ただ普通に作品制作をやり続ければ、自然によくなるほど甘いものではない。どういう美術家になりたいのかにこだわっていくこと。さまさまなことに触れていきながら、自分で良くしようと努力することが大切だ。試行錯誤の末に何かが掴めてくれば、より豊かなものにしたくなってくる。どうしたら上手くなれるのか、表現力がよくなるのかなど、さらに上を目指して挑戦するだろう。

つまり、将来の創作活動について考えってことは、夢のようなことを描くのではない。今の自分と将来の自分との理想と現実の間に、それを繋げるための道を切り拓いていくこと。自分らしさを究めようと思えば、安易なことを選択せずに遠回りもいとわない。自分の目指す世界にたどりつくために、しっかりとしたプランを練ってみよう。具体的な創作活動の目標がなかったら、方向性が定まらないで迷ってしまうだけ。人生をかけてやり抜く大きなものを掲げて、その時その時に自分の可能性を求めながら努力していく。