青い鳥

f:id:gallerynakano:20211224232212j:plain


名作童話『青い鳥』。クリスマスの前夜、主人公になるチルチルとミチルの兄妹は、魔法使いのおばあさんに「青い鳥を見つけておくれ」と頼まれて、犬やネコ、妖精などと一緒に旅に出る。そして、いろいろな場所を訪れて探し回り、そのたびに青い鳥を捕まえてはみるものの、その場所を離れたとたんに色が変わって駄目になるの繰り返し。やがて二人は目を覚ましみたら、家のベッドの中だった。いつの間にか青い鳥を探す旅は終わり、ついに捕まえてくることはできなかった。ふと部屋の中にある鳥かごを見てみると、なんとそこには青い鳥がいたのだ。

この物語の教訓は青い鳥(幸せ)とはすぐそばにいるもの。いつも身近に青い鳥(幸せ)はいてくれる。だから当たり前にしか思えなくて、なかなか有難さがわからず、気づきにくかったりする。言い換えれば、どんな人の人生にも素敵な価値がある。その人にしかない宝ものを持っている。それらは人と比較してはいけない。ついつい他人のものはよく見えてしまう。だけど、誰しも他の人に代わりがない個性の持ち主。唯一無二の存在であることに気付いていないだけ。どこにでもありふれているようで、オリジナリティーにありふれている。それゆえに普段にある当たり前を疑って感謝すること。こんな自分でもお付き合いいただけることに敬意を表していく。おかげさまでないものはこの世に1つだってない。みんなみんなおかげさまで成り立っている。聖なる夜は当たり前の有難さを実感することためにふさわしい時のなのだろう。