人生という名の旅

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「本能にしたがって歩くのがいいのだ。 ぼくは磁石を信用したことなどないし、磁石は人間の自然な感覚を惑わせるもの」というのは、童話ムーミンに出てくる自由な旅人スナフキンの言葉である。

いわゆる人生は旅として例えられることが多い。さまざまな土地でいろんなタイプの人との出会いながら、どこにとどまることなく進んでいくため、ミステリーツアーのようにたどり着く場所はわからない。しかし、具体的な行き先がわからないから、不安な気持ちになったりするけれど、何も描かれていない真っ新な地図だからこそ、夢や希望を抱いてワクワクすることもできるのだ。

要するに機関車に乗って窓の外を眺めていると、次々に見知らぬ風景が目に入ってくるように、人生はいくつもの予想しなかった偶然とめぐり会う旅である。いつも何かに触れるたびに何かを感じ取って、どのようにそれを考えるのかによって、目の前に表れた景色の色が変わってくる。ほんの小さなことでもいい。新しい発見が少しでもあったら可能性が広がっていくだろう。だから、自分の気持ちと直感に素直に従う勇気を持つこと。自分が何を本気でやりたいことなのかを追究していく。人生という名の旅を謳歌するために、裸の魂で自由を求めて生きるのだ。