さあ、美術家へ!

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人生とは、その人が何を基準として考えるのかによって、進んでいく運命の道は大きく変わってくる。これくらいでありたいと設定した理想によって、将来の可能性を切り拓くための指針になるのだ。それ故に素晴らしい未来は来るはずと、楽観的に構えていると甘くなってチャンスを取りこぼしやすい。反対に、なにごとでも石橋を叩いて渡ろうとして、必要以上に慎重になってしまう冒険はできなくなる。
つまり、どんな人生になるのかを大きく左右するのは、自分自身をマネージメントする能力だ。しかし、現代社会では揺りかごから墓場まで管理されて、知らず知らずのうちに機械の歯車のような行動パターンに陥りやすい。教えてもらうことに慣れ過ぎて具体的な未来図を描けず、どこかにあるようなものを利用したり便乗して、自分らしく生きていると思い込もうとしている。それはそれでありだ。あえて火中の栗を拾おうとしなくていい。安全第一を馬鹿にしちゃならない。平凡で単純に見えても、それは偉大なのだ。
だけど、美術家になりたいのなら話は別だ。どこまでも独創性を追究することが必要条件になる。いつでも自分らしく、自分の創造を表現し、自分が一番だと信じ込むこと。誰かの真似ばかりしても何も創り出せない。だからこそ、虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。人はその場にある風土に染まっていくもの。多様な価値観の持ち主と交流することで、さまざまな感性が刺激されていって、新しい想像力が目覚めて豊かさが増していく。人の才能や素質にはそんな大きな差はない。環境によって変わってくるから、切磋琢磨ができる場所へ出向いて、美術へ情熱を燃やしていこう!