アクションあるのみ!

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先週、とある場所で友人を介して、美術家志望の若者と出会い、その作品を観せてもらうことになった。だけど、まったくの初対面。そういう人にどれくらい音量で感想を言うのかは本当に難しい。正直に言えば、できる限り感じたまま、思いついたままに伝えたい。その人にふさわしい創作目標を掲げたり、創作人生のモチベーションに繋がるように、やる気スイッチが入る言葉で語ってみたい。
だけど、このところ純度100%の本音トークは敬遠されがち。一筋縄でいかなくなった。自分は生きたいように生きたいのだから、良いこと以外は必要ない。取り組むべき問題点の指摘は無視し、褒めてもらうことしか頭にない。表現することの自由を「カラスの勝手でしょ」と勘違いしている。個人主義ばかりにこだわると、結果として明後日の方へ進んで、意味を見い出せずに流されていくのだ。
この風潮は若者だけではない。「何とかなるさ」「今が良ければいい」なんて言い、私より年上の世代に至るまで、あらゆる層に広がりつつある。その時その時の衝動のまま生きれば、行き当たりばったりになるだけ。いつかやれると思い上がりで終わってしまう。だから、最善の言葉で伝える義務がある。そこで、感じたことを話すことにする。ややスロー気味に柔らかく言葉で語ったところ、見た目以上に骨があって真摯に受け取ってもらえた。ごめんなさい。心配らなかったね。このまま本気でやりたい熱い気持ちを燃やし続けていくことを期待する。今やアクションあるのみ!