未来予想図

大人になっても絵を描くことに夢中になれる人は、子どもの頃から絵を描くことが大好きで、何かを作るたびに幸せな気分を味わっている。ちょっとした身近なものに刺激を受けたら、そこで出てくるイメージを表現するために、上手い下手は関係なく張り切って手を動かす。なるべく良心的な面白い世界観のために、真剣に作品制作にぶつかっていきながら、失敗を恐れず好奇心と冒険心を燃やしていく

それゆえに、大人になってからも子どもの頃のような心を忘れず、周囲の人たちを絵の魅力で面白がらせて、日々をあかるく楽しんでいきたいと思っている。それはめちゃくちゃ甘い考えだと言われてもいい。人生で一番好きな絵のことであれば、いくら苦労することになってもいい。自分の描いたものを見てもらって、人が喜ぶ様子を見て自分も嬉しくなってくる。こういう喜ばせごっこができることに幸せを感じる。これは子どもの頃にあった絵を描く原点と言える動機。ずっと忘れずに純心でいることができれば、絵によって仲間づくりをしていけるだろう。

昨日の夕方、コサカダイキ君の個展初日に 先輩イラストレーター りおた君が激励のためにやってきた。二人の本気トークは傍から眺めていても熱気を感じてしまう。お互いにその実力を認め合うもの同士。時として厳しいことを言い合い、より高いレベルへ向上することを目指す。作品を観ていただく人への心遣いは半端ではなく、まったく妥協をしないストイックさが、友情の絆をかたく結んでいく。そして、この日は切磋琢磨で熱くなった心をクールダウンする間、二人はそれぞれが抱える仕事のラフスケッチを描き始めた。ほとんど会話することなく、しばらくの間、作品制作に夢中になっていく。とても素敵な光景だ。これから彼らの未来がどうなっていくのかを想像させてくれた。