おもしろきこともなき世をおもしろく

幕末の長州藩の志士である高杉晋作の辞世の句と言えば、「おもしろきこともなき世をおもしろく」。いつの世も良い時もあれば、そうでない時もあったりする。だけど、世の中は一瞬にして変わっていくもの。明日、どうなるかわからないから、夢や希望を持って生きていけるのだ。それ故に例えくだらないことばかり起きたとしてもめげてはいけない。愚痴ったり弱音を吐いたところで現実は変わらない。

それよりもこの試練を成長への糧だと考えてみよう。この壁を越えてさえゆけば、そこにはやるべきことを果たせた充実感が得られる。危険を避けてばかりいては、成功することができないように、ピンチの時に踏ん張り、現実的に取り組んで創意工夫する。そうすれば、その状況は一転してチャンスになっていくだろう。つまり、面白くもない世の中であっても、その人の心掛け次第でなんとでも変わる。今いる世界の価値観は、すべてその人の心が決めることに気付けば、自ずとエネルギーが湧く出してくるはずだ。

ただいま私たちが生きているこの国は、コロナ感染症やロシア・ウクライナ戦争、地球規模で気候など、さまざまな出来事が重なって、漠然とした暗い雰囲気に包まれている。右も左も真っ暗闇じゃござんせんかと、昭和歌謡曲の歌詞ではないが、厳しい社会の中で生きるしかない。だからこそ、漠然とした明るさを求めて企画した作品展。色とりどりのTシャツの明るさで少しでも前向きになることを期待して開催している。自分から面白く生きようと臨まない限り、面白い人生になることはない。今できることにトライして、面白い人生にしていこう!