リバウンド

「人間には自分自身以外に、敵はほとんどいないものである。最大の敵はつねに自分自身である。判断を誤ったり、無駄な心配をしたり、絶望したり、意気消沈する」という名言がある。
漠然と不安というものを感じてしまう。心のどこかに曇ったものを抱えている。なぜなら、明日はどうなるのかがわからないもの。いろんな出来事が起きる可能性があるってことは、いろんなことに心を配って準備することでもある。言い換えれば、不安な気持ちは自分自身を守るために必要不可欠なもの。社会の中に潜むリスクを感じさせて、例え失敗や危険に直面したとしても、致命傷を負わないように身心の注意力を高めてくれる。
つまり、人類がここまで生き延びることができたのは、不安という体内センサーが機能しているから。不安によるマイナス感情は生きる知恵を活性化させる。重く圧しかかるものをリバウンドさせて、新しい活気のあるエネルギーに変えていく。何かに不安の原因を転嫁せず、モヤモヤは燃やしてしまおう。人生はどうせなるようにしかならない。あれこれ不安ばかり思わず、運にまかせ天にまかせる。今できることに集中すればいいのだ。