褒め立てる

自分で想像したものを具現化することは、後からいろいろと迷い出すことが多くて、なかなか思うようには上手くいかない。頭に浮かんだイメージはごくごくデリケートなもの。せっかくこれはと思う着想が膨らんできたとしても、それを解して一気に創り上げることは至難の業である。

それゆえ、いずれは良いものができるさって開き直り、前向きに取り組むことが大切になる。とにかく、そうやって自己暗示をかけていった方がいい。間違っても自分には才能がないなんて思い込むと、素質があってできることさえできなくなってしまう。やる気次第で可能性を広げられるはずだと、自分を励まし努力すれば活路が開けてくる。

そして、その人の創作活動を応援してくれる仲間との出会いが必要になる。美術家を目指す人のほとんどは、過去をふり返った時に褒められた経験の持ち主。まったく根拠のない褒め言葉でも、噓から出た誠になることだってある。見え透いたお世辞でもいい。わかっていてもやる気が出てくる。つまり、いつも肯定的な意見で作品を批評してくれる人と出会えるように、謙虚さと素直さを忘れずに向上心を持ち続けていこう!