被写体

近年、いろいろな画像をSNSなどによって、手軽に目にすることができるため、視覚的に表現するレベルは高くなる一方である。やはりあちらこちらにお手本になるものが多いと、知らず知らずのうちに参考にしては、インスタ映えと呼ばれるような、いい感じな写真が写し出せるのだろう。
ただし、それらはどこにでもあるものばかり。似たり寄ったりした表現になったりする。どうしても何かを参考にすれば、自分らしさを発揮することは容易ではない。例えいろんなパターンを習得したとしても、あくまでも人のふんどしで相撲を取るっただけで、へたに手を染めると宙ぶらりんになりかねない。
だから、独自性のある写真を撮りたいのなら、安易な手段に近寄ってはいけない。自分自身が撮影したものを直感で感じていくこと。とことん被写体を探し回って冒険してみよう。自分の被写体が見つかるまで、好奇心を羅針盤に歩き続ければいい。自分の感性に触れるものを大切にして、オリジナリティのある世界を表現しよう。