他流試合

創作活動を豊かに展開していくには、同じようなタイプだけでつるむのではなく、さまざま異なったことをしている人たちと触れ合うことが大切になる。いわゆる同じようなことをしている人ばかりが集まると、どうしてもお互いが意識し合って、遠慮したり、警戒したりで、自由に話すことが難しい。ついつい腹のうちの探り合いに終始してしまいやすい。

だから、互いに違った個性のあるタイプの仲間を求めていこう。例えキャラが強すぎてすぐに仲良くなれなくても、少なくとも互いの主義主張を尊重し合い、良い所を認め合う関係はできるはずだ。どんな小さなこと、ちょっとしたことを楽しめばいい。人と人とが話し合う時に飛び出す考えは、その場の弾みによって生まれてくる。だけど、それは偶然に起こるのではなく、切磋琢磨の末に必然的に起きるものだ。

夏目漱石の言葉に「自己の個性の発展をなしとげようと思うならば、同時に他人の個性も尊重しなければならない」がある。この世の中にはいろいろなタイプの人がいる。それはなぜかと言われたら、いろんなタイプの人と交流することで、反発や反抗の気持ちが芽生えて、独自の世界への切っ掛けに繋がるから。つまり、異文化に飛び込み接触することで、未知の可能性と出会えるはずだ。