天真爛漫

表現するとは自分のイメージを伝えること。その人が五感で感じたものを知ってもらうために伝達する手段である。例えば赤ん坊は上手くコミニュケーションを取れないため、単純明快な喜怒哀楽のパフォーマンスでわかってもらおうとする。まったく同じように思える泣き声も、その都度、必要に応じたメッセージで、周囲に発信して気付いてもらおうとする。
この考えの延長線上にあるのが子どもの絵だ。子どもは目に見えているものを、そのまま見たとおりに描く訳ではない。その時々に湧いてくる感情がネガティブだったら、消極的な気持ちを反映した色彩で、目に見えない心模様を具現化していく。いわゆる知識や見識がなくても、本能をフル活用させることによって、素直な心のまま描いていけるのだろう。
そんな天才を凡才にするのは同調圧力。歳を重ねて大人になるにつれて、みんなと同じで在りたいと、世間体を気にするようになる。多数意見に従って考え方や行動を合わせていく。そうやって自分自身を欺くと、平々凡々のありきたりになるだけ。つまり、独創的であるには天真爛漫さが一番の武器になる。自分らしく個性を発揮することに集中すれいいのだ。