道程

ほとんどの人は何かの道を探しながら生きている。もちろん、自分を活かすための最適な道はないかと考えて見つけようとする。その人らしく生きている人が知っていて、自分はまだ知らない道があるに違いないと、様々なことに目を配ってヒントを得ようとしている。しかし、実際は上手くいった人の後にはそこに道はできるけれど、その道を他の人が歩んでも同じような成果にたどり着くことはできない。

このことはノウハウ本と同じで、いろいろなことで参考にはなるものの、どんな人にでも通用して、そのとおりにできるとは限らない。なぜなら、自分の道は探すのではなく、自分で創っていくものだから。いくら積極的に取り組んでも、道を教えてもらおうというのは、虫のいい話しであつかましい考え方だ。損をしないように生きようとすれば、どこにでもあるありきたりの道の上を通ることになるだけだ。

だからこそ、自分にとって正しい道の地図なんてないと覚悟して生きよう。何が正しいかどうかなんて、自分で体験してみなければわからない。世の中で成功している人は、たいていの場合、それまでないことを創り出している。誰もやっていないことを創造して実行していった。どこまでも好奇心を掻き立てて、小さな挑戦を積み重ねるうちに、自分だけの道にたどり着いた。つまり、どういう道を選ぶかより、選んだ道を懸命に生きればいいのだ。