四十の手習い

何ごとも行動しなければ始まらない。これからどうすればいいのかを頭の中であれこれ考えるだけではなく、とにかく思いついたことを行動して確かめることが大切になる。まだ行動計画が不十分であるとか、もっといろんな人に助言をもらった後でとか、慌てる乞食は貰いが少ないから急がない方がいいなど、先に必要以上にあれこれ考え過ぎると、いつまでも動き出すことができないだろう。

だからこそ、勇気を出して第一歩を踏み出していく。歩きながら考えて行動を起こすのみ。今できることがなんなのかを探り出し、可能性を感じるものへ挑戦すればいい。これやってみたら意外と面白かったなんて、そういう快感は実際に行ってみないと味わうことはできない。そして、そういう経験を積み重ねていくうちに、自分なりの個性を上手く発揮できるようになっていく。

昨日、koji69君がこのたびのグループ展に出展作品を持って来た。どれどれと観てみれば、定番のデジタル画ではなく、約1年前から取り組んでいるシルクスクリーンで刷られた作品だった。私はその作品の持つ質感や風合いに驚かされる。プリントされたものでは味わえない、非科学的な熱量が上乗せされて、絵柄に尖った感覚が加わって刺激が増した。まったく同じようなものなのに、人の手が加わるだけで、不思議な魅力が発生している。四十の手習い!その冒険心を素直に称えたい。