本音

いわゆる友人知人と美術鑑賞した時の楽しみとは、それぞれが素直に感じたことや思ったことを自由に述べて、いろんな視点から感想を語り合うことだ。すくなくともこういう場では確固たる自信なんかなくていい。誰だって絶対的な知識は持っていないし、言いたいことが言えずに、言葉足らずで上手く表現できなくても、仲間うちだから真意を汲み取ってもらえるはずと、前向きに考えて自分らしく楽しもう。

一番肝心なのはすべての人から好かれようとしないこと。なぜなら、みんなに受けようとすれば、八方美人になってしまう危険性があるからだ。敵をつくらないために自らの主義主張を抑えて周囲に気配りしたら本末転倒になるだけ。いつもペコペコと愛想を振りまいているようでは、個性的な考え方は養われないし、誰とも深い人間関係を築くことはできない。

つまり、本音トークに心掛けていく。やはり本音で話す人に触れると、心に響くものがあるから親しみを感じ、次も聞きたいと思うになるだろう。だから、嫌われることを恐れずに、どんどん本音で生きていくこと。自分の本音をハッキリと伝えて、本物の友情を育んでいくのだ。