感情

漫画家 赤塚不二夫の著書に「僕らは手塚治虫に『いいか、漫画から漫画勉強しちゃいけないよ』って。そして『一流の映画を観ろ、一流の音楽を聴け、一流の本を読め、それで自分の世界を作っていけ、そうして描け』って言われたね。だから個性があるんですよ、みんなそれぞれに、あの頃の漫画家」 という言葉がある。
いわゆる生成AIとは、さまざまなコンテンツを生成できるAIのこと。従来のAIが決められた行為の自動化が目的であるのに対し、生成AIはデータのパターンや関係を学習し、新しいコンテンツを生成することを目的としている。故に、情報の特定や予測ではなく、創造することを目的に、データのパターンや関係を学習して、新しいコンテンツを生成する。
だから、クリエイティブな世界で生成AIと勝負するには、巡りあうものから学び続け、今できることを懸命に努力すること。そうすれば、五感が充分に研ぎ澄まされて、第六感が機能し始めてくる。その人の直観力と想像力を活性化させることができれば、不思議で奇妙なものが創り出されてくる。とにかく新しくて良いかどうかの紙一重のものは、感情のある人にしかできないものだろう。