ご縁

松陰先生の残した「計画が失敗するほど志が堅くなる。天が我々を試しているのだ。失敗を気にする必要などない」という名言がある。この言葉はいくら万全な計画を練ったところで、そのまま計画どおりに上手く人生なんてほどんどない。実際にやってみて初めて足らないものがわかってくる。だから、未熟で失敗したとしても落胆することなく、どうすれば善くなるのか原因を追及していこう。失敗した経験を踏まえて新しい計画を立て直し、できるまで試行錯誤を繰り返せば、報われる日が来るだろう。
約14年前、自分の思うように創作活動ができずに悩んでいる若者がいた。どんな時も美術を第一に活動しているのに、なにをやっても空回りしてばかり。夢や希望が持てずに下を向いていた。そんな彼女は偶然の出会いによって救われる。環境を変えて美術と向き合うチャンスをもらい、そこで無我夢中に努力したことで、だんだん作品が面白くなっていった。やはり失敗してもまた頑張れる人には、イレギュラーで登場人物が現れてくる。誰かがどこかで見ているから、思わぬご縁が繋がって支えてくれる。