段階

ニーチェの名言に「飛ぶことを学んで、それをいつか実現したいと思う者は、まず、立つこと、走ること、よじのぼること、踊ることを学ばなければならない。最初から飛ぶばかりでは、空高く飛ぶ力は獲得されない」がある。

この言葉を端的に言えば、物事を進めていくには段階があって、いきなり最初から飛ぶことはできない。まずは基本的なことをいろいろとやってみて、そこで得たことを身に付けて初めて飛ぶことができるようになる。それ故、何かをやろうとする人は、段階を踏んで、あれこれと試さなければならない。ジグソーパズルで例えるのなら、ピースを端から埋めていくことで、真ん中に必要なことがわかってくる。

つまり、すべてのことは重なり合っている。やみくもにやれば、行き当たりばったりになるだけ。また、要領よく立ち回ろうとすると、ありきたりなことに終始する。人の可能性は一つずつ体当たりするうちに生まれてくる。一つ一つ見つけ出し、一つ一つ努力すれば、一つ一つ成長していける。大きく空を高く飛躍するために、しっかりと基礎固めして、新しい自分を創り出していこう。