非凡

イラストレーターのコサクダイキ君は、幼い頃からマンガのキャラクターをよく描いていた。小学校時代はクラスメイトに見せては楽しませたり、絵の上手い転校生がやって来たら、毎日のようにイラスト合戦で競い合って、ついには相手が描く絵柄を予想し、それよりも見栄えの良い絵柄になるように制作していた。

とはいえ、小学校から高校までずっとサッカーをしていたので、ちょっとした空き時間を有効に活用して取り組む。少しでも腕前が上がるようにあれこれ試しながら、なるほどそうなんだと自分なりの発見を喜び、もっと何をしたらよくなるのかに思いをめぐらせた。誰にも教わらずに実践する日々を繰り返し学んだ。

つまり、当たり前のことをきちんとやり続けていた。いつもどうすれば絵が良くなるのかにこだわっていく。本当に平凡なことだけれども、それをこつこつと継続すれば、非凡と呼ばれるものに近づけるはず。やはり好きなことをまっすぐに見つめられる素直さが能力育む。本当に好きなことには熱心に努力していける。