心の鏡を磨く

「うつくしいものを 美しいと思える あなたのこころがうつくしい」という相田みつをの詩がある。この言葉は自分の心が美しいと感じたものは、そのまま素直に美しさを楽しめばいい。また、正反対の醜いものに触れた時に、自分の心が醜いと感じることも大切で、臭いものには蓋をするようでは美しいものは感じられなくなるとしている。

つまり、自分に都合の悪いことを無視してしまうと、美しいと感じる感性は鈍くなっていく。なぜなら、不都合なことを封殺したところで、問題解決したことにはならない。いつまでもやましい心がつきまとうことになる。そんな後ろめたい気持ちがあったら、どんなに頑張っても自信を持つことはできない。現実から目をそらしてはいけない。

だからこそ、心の中にある鏡を曇らせてはならない。せっかく大きな振幅を感じることができるのに、現実逃避して誤魔化すと縮こまってパフォーマンスが落ちるだけ。故にいつも自分の心の鏡を磨いて、正しく感じられるようにしよう。自分が出会ったことはありのまま受けとめていく。率直に純粋に生きていけば、いかなる時でも人間力は成長して、美しいものを美しく感じられる人生になるだろう。