一隅を照らす

「一隅を照らす」とは、今自分ができることを精一杯やれば、その生命力の輝きによって、周囲を明るくしていけるという意味で、私の人生のモットーと言うべき言葉である。なぜなら、ローカルのアートシーンで活動しているため、都会の画廊みたいなことはできないけど、いつも最善を尽くしていけば、わずかでも明るくなっていくだろう。

要するに世界中のどんな人でも美術へ挑戦する権利がある。自分自身が今できる最高のパフォーマンスを求めて、いろんなことを自由にチャレンジしていけばいい。ただし、何かと比較してすぐれているとか、高く評価されることが目的ではない。つまんない言い訳なんてせず、自分が信じていることを口にして、素晴らしさを奏でていくだけだ。

いわゆる運は自分の力だけではどうにもならない。それに恵まれる人とは運を周囲の人たちと分かち合っている。何もせずに運に恵まれている訳ではない。お互い様の精神が根っこにある。言い換えれば、お互いにできることをして、お互いが明るく照らし合う。つまり、この世はすべて繋がっていて、目には見えない糸が繋がっている。それ故、一隅を照らしていけば、その光は広がっていくはずだ。