コンプレックス

岡本太郎の著書に「プライドがあれば、他人の前で自分を良く見せようという必要はないのに、他人の前に出ると、自分をよく見せようと思ってしまうのは、その人間にコンプレックスがあるからだ」という一文がある。

どんなことをするにしても、最初は誰だって初心者だから、上手くできないのは当たり前なこと。頭の中でこうすればいいとわかっていても、実際にやってみたことがなければ、力の入れ方や動きなどがつかめず、見当違いことをやってしまう。こんな時は何かしろ見本になるものがあるから、そういうものを鑑みて取り入れることで基礎が身に付いていく。

しかし、自分勝手にできると思い込み、間違った考え方をしていると、いつまで経っても成長することはない。上手くいったように見せかける努力をして、上手くいくために必要な努力をしていない。そこには真面目さや謙虚さがなくて、自分自身を駄目にするだろう。名誉欲と虚栄心にとらわれてしまうと、どんどん悪い方へ流されて、自滅に繋がっていくだけだ。