夢中

種田山頭火が詠んだ「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆふべもよろし」という句がある。

これは雄大な自然が織りなす風景は、四季折々の表情を見せてくれるため、どの日でも何かを楽しむことができる。だから、例え雨が降っても落胆なんかしないで、雨でしか味わえないものを大切にすること。そこにある個性を尊重していけば、自然の美しさがわかってくるという意味だと思われる

人の人生も同じようなもの。どのような目で日常を眺めていくのかによって、その人の出会いや見えてるものは異なってくる。この世は自ら求めようとしないと何も発見することはない。どんなに知識や教養があったとしても、夢や希望を持って行動しなければ素敵なものを見逃してしまう。つまり、自分の理想実現に向かって努力する時、普段なら気づかぬことに神経が行き届き、好いものを得ることができるだろう。