関心を払う

日々、私たちには情報という大きな波が押し寄せている。ほんのちょっとテレビやネットを見れば、あれこれとワクワクする話題が簡単に手に入るため、知らず知らずのうちに振り回されていく。あっという間にごちゃごちゃになってしまう。そんな情報に踊らされる人は、鵜呑みする派と聞き流す派の2つのタイプに大きく分けることができる。

まず鵜呑みする派とは流れてくる情報をそのまま無条件に信じる。決して自分の頭で考えたりしないで、ただ言われるがままに受け入れる。これと似て非なる聞き流す派は、重要なものも不要のものも、しばらくすると簡単に忘れてしまう。一度は受け入れるものの、すぐに新しい情報に心が奪われて、次から次へ興味が移り変わっていく。

どちらもどこにでもいる人たち。自分が何に興味関心があるかを見失っている。要するに、ニュートンはリンゴが落ちるのを見て、これはおかしいぞと感じて万有引力を発見したように、常日頃から自分なりにこだわりがなければ、次々にやってくる情報の波に呑み込まれて流されるだけ。だからこそ、いつもその人のフィルターを通してよく咀嚼して、必要なものを吸収する意識を高めて生きていくのだ。