井の中の蛙大海を知らず

ことわざの「井の中の蛙大海を知らず」とは、中国の黄河が世界で一番大きいと思っていた黄河の神が、黄河よりもずっと広い北海を初めて見て驚き、自分の無知を恥じていた時に北海の神が語った言葉に由来し、知識や見聞が狭いことのたとえである。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のことを指す。

しかし、今現在はメディアを通じて様々な情報を手軽に得ることができるから、その気になればいくらでも調べられるので、このようなシチュエーションは起こりにくいだろう。その代わりに、世の中の状況は刻々と変化しているため、これまでの在り方がどんどん塗り替えられて、いつの間にか世間の常識から外れて、迷子のように立ちすくむ。

つまり、昨日の常識は今日の非常識になるくらい、急速に変化することが多い時代だから、その都度、物事をはっきりと見極めた上で生きることが大切になってくる。時々立ち止まって周囲のことをよく観察しながら、新しい感覚を取り入れることに気を配り、新たな視点を持てるように心掛けていく。そうすれば、必要なものがたくさん見えてくるはずだ。