挑戦者

「人生は単純だ。何かに挑戦して、ほとんどは失敗し、いくつか上手くいく。そして上手くいくことが増えていく」というレオナルド・ダ・ヴィンチの名言がある。

いよいよ今週末より今年度の県美展の作品応募受付が始まる。同展の審査員の顔ぶれは毎回代わるため、どういう作品が選ばれるのかの結果はふたを開けてみるまでわからない。だけど、最初からわかっていることもある。それはわずかな可能性でも信じて挑戦する人には、応募するまでの月日に美術への情熱がさらに高まることは間違いない

つまり、自分の才能はまだまだこんなもんじゃない。もっと個性を活かせるはずだと強く信じれば、新たな創作へ意欲を持って取り組んでいける。ああなりたい、こうなりたいと、いつも理想を求めて努力していくしかない。積極的に創作と向き合ううちに創造力は豊かになるはずだ。そんな地道な努力に対する最高の報酬は、それによって良い結果が得られるより、その過程で育まれる美術への愛情だろう。