６年前の初夏、ギャラリーに友だちとやってきて知り合った当時・高校３年生だった
Ｓさんは、ほとんど美術のことを知らないくせに「美大進学志望」だと言いました。
おいおい↴↴(*>_<*)/
さすがにそれはないだろう・・・と思い、私なりに美大というものを語り、さらに８月に
助成金をいただいて主宰するワークショップに東京から美大出の若い美術講師が
来るから参加して直接会って話してみたらどうかと提案。
彼女は素直にその意見を取り入れて参加して講師と話し合い美大進学を決意しま
したが、どうしようもないほど出遅れていたため、現役合格はなく浪人生活へ。
「この１年が勝負だよ」と見送り、福岡で始まった彼女の予備校生活は、しぶとさを
感じるエピソードがいくつも生まれてたくましさを増し、なんと難関美大を合格。
う―――ん、人生はやっぱりドラマチック！
その彼女とは上京する前にあれやこれや話したきりだったけれど、昨日、何の
前触れもなくやってきて再会。地元に就職したため、これからは他の若い美術家
たちと含めて楽しい交流ができそうです。
ちなみに彼女を美術向きと判断したのは、吹奏楽部でトランペットをしていた
目立ちたがり屋だったことと、不器用だけど根性がありそうだったので、
ユニークなキャラクターに育つような土台を感じたからでした。
なお、画像はＳさんがワークショップで制作したシルクスクリーン版画作品です。
