貯金

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若い時の貯金があったから、今がある。   三浦知良
 
2004年7月23日、夏の高校野球県大会準々決勝の母校のゲームを応援。
 
夏の日差しが容赦なく照りつける日。グランドも燃えるような熱い戦いになった。
 
試合は8回裏、2点差を追う母校は二死ながら同点のチャンスが訪れたが、
 
あと1本が生れずに無得点。期待した応援席は沈んでしまった。
 
なんとも重いが空気が漂ってきた。下をうつむいている場合じゃないのに…
 
そんな思いが交錯している中で、サッカー部の連中の大きなエールが響いてきた。
 
嗚呼、なんて素晴らしい友情。こんな青春ドラマのような美しい場面に出会えた。
 
この時に私は泣きたかったが、残念ながら身体の水分が足らずにできなかった。
 
これで流れが変わると信じた9回。しかし、相手にダメ押しの2失点を奪われる。
 
とうとう4点差になった。でも最後の攻撃がある。きっと何かが起こるはずだ。
 
予感は的中する。ヒット、エラー、ヒット、四球、犠打、四球、四球、ヒットで同点。
 
そして、8回裏に凡打した打者に打順が回る。みんながリベンジを祈っている。
 
その熱い気持ちが打席に伝わって、見事センターオーバーのサヨナラヒット。
 
スタンドは蜂の巣を突っついたようなお祭り騒ぎのような喜びに包まれた。
 
みんな興奮していた。私も知らない人たちと握手や抱き合って勝利を満喫。
 
最高の気分になった。そんな思い出は今もつい先ほどのことのように思える。
 
大きなエネルギーはいつまでも消えないものですね。