本気さ!

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今の世の中、本当は個人的に全く興味がないことでも、好感度の高いと言われるものなら、自分もそれに乗って謳歌したい人が増えているように思う。その昔から世間様に弱い群れたがり屋さんはいたけれど、まだそれでも自分の守備範囲を知っていて、例え流行っていても関心がないものには無関心だった。それがネットで手軽に情報収集できるようになって、なんでも知っていた方がいいという観念が生まれて、その結果、知らなくても良いどうでもいいことまで、知らないと損した気分になるようになった。いつも脳みそをアイドリングさせて、無駄に疲れて労働力が悪くなっている。だから初対面の美術家志望の若者に会った時に、今自分が本当に興味を持って、好きだと言えることはありますか?と、よく尋ねるようにしている。この時に答えを出すまでの速度や言葉使いは問題にしない。ポイントは好きだと言うものへの本気さ。その人のオーラから伝わってくる熱量でわかる。好きなふりでは好きにはならない。好きになるために何をしているのかが想像できる言葉を待っている。