迷信

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迷信とは私の子供の頃まであった文化だ。今はもうほとんど存在していないに等しくなった。迷信とは合理的根拠のないもの。昔の人は社会秩序を守るための口実として役立ち、子供たちの躾のために利用されてきた。そんなことをしたら、バチが当たるとか、たたりに遭うよと言われて使われていた。インターネットの時代になって、何でも簡単に検索できるようになり、科学による合理的な発想が中心になった。迷信は真っ裸にされて無力化してしまった。非文明社会に決別をしてクリアな社会になったのだ。しかし、果たしてこれで良かったのだろうか?日本人は目に見えない形容しがたいものを、心で感じて想像することを大切にする国。その1つの思いやりなんて、科学的に見ればどうしもなく不合理で、時として馬鹿馬鹿しい限りのものだ。迷信はそんなものに価値観を与えて、守らなくてはいけないモラルに気づかせてくれる。人間は万能ではないのだ。だからこの国に迷信があることの意味を考えて、その有り難さを役立てようじゃないか。