坩堝

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先週、新聞記者の友人が遊びに来た時に、熱いトークを繰り広げていた若い美術家たちの姿を見つけるとすぐに「ここは平成の美術家のトキワ荘ですね」と、ニコニコ笑いながら語ってくれた。ありがとう!かつて手塚治虫先生をはじめ、数々の著名な漫画家を輩出した坩堝のように、美術へ夢を持って集まってくる若者を、そのような形容で言ってくれると嬉しくなる。なにしろ自分勝手にそう思うのは自由だけど、実際にそう思われるにはそれなりの雰囲気が必要だ。幸いにも喜びや苦しみを分かち合い、お互いに成功することを夢見ていて、チャンスに向かって努力している。そんな学ぶ気持ちを忘れないムードが漂っているのかも。また、上手くいっている人は、自分が一歩下がって先に通していい。なぜなら長い目で見ればたった一歩譲ることなんて大したことではない。個人個人の集合体なのにチームのような美しい輪が生まれている。小さなやさしさや思いやりが、あたたかい空気を作ってくれるのだろう。いつまでも切磋琢磨できる仲間が集まれように努力していくぞと思った。