クイズ番組の面白さとは出演している解答者とともに、一緒になってあれやこれやと答えを考えられることだ。少しでも知識が向上していくことなら興味が湧いてくる。だから出される問題は難し過ぎても易し過ぎてもいけない。視聴者が手の届く絶妙なさじ加減であること。どこまで好奇心を刺激し続けられるのかが要求される。そして、自分なりに考えた答えが正解になることの喜び。真面目に見た人へのご褒美というのか、自分の教養が役立つ達成感は、大袈裟に言ったら「生きてて良かった」と感じる瞬間だ。それくらい感動できる。いや、人はとても単純な生きもの。そんな感情が生まれるのが普通なのだ。