さくらさくらさく さくらちるさくら

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この冬は私がこれまで経験した中で一番寒かった。これは体感的にもそうだったけど、データ的にもそうだったと思う。だから今年の桜の開花は遅くて、4月になって満開だと思っていた。しかし、3月中旬からは初夏のような日和が続いて、なんとあっさりと満開まで辿り着いてしまう。科学的に考えたら過去にない異常気象だけど、文学的に考えたら早熟な若者の暴走と同じだ。つまり今年の桜は熟す段階を飛ばして、ただただ花が開いてしまっただけなのだ。おかげで例年に比べて赤色が少し足らない。どこか白っぽくて桜独特の桃色の美しさは足らない。それでも過酷な冬を乗り越えて、桜に出会えたことを素直に喜ぼう!贅沢を言ったら切りはない。「さくらさくらさく さくらちるさくら」。漂泊の俳人 種田山頭火の句だ。生きているからこそ味わえるもの。人生はその日その日に感じられたものをどのように感じるかが大切だ。今日というたった一度しかない日に思いを寄せて、かけがえのない時を深く過ごしていきましょう!