努力は人を裏切ると心得よ

「ゲゲゲの鬼太郎」作者の漫画家 水木 しげる氏。独特な画風と物語の展開で知られる。また、著書の「幸福の七か条」は人生に通じる金の言葉で書き綴られている。その第五条「才能と収入は別。努力は人を裏切ると心得よ」。初めて知った時から美術家のためにあるのだと思った。斬新で芸術性の高い作品は、一般の人には理解されにくいため、おいそれと売れることはない。だからと言って一般受けの良いものにすると、平均的で希少価値がないために、購買意欲を掻き立てる魅力に欠けてしまう。つまりどんな作品でも、お金にするのは難しい。どうやれば儲かるかなんて永遠の謎だ。それよりも自分が夢中になれるもの、大好きなこととしてやっていこう！努力は大切な行動。これがなければ何も始まらない。しかし、成功の原因の多くは偶然の結果だ。収入と言う結果に縛られてあたふたするより、もっと自由に創作して伸び伸びと生きよう。好きこそのものの上手なれ。私は水木氏の言葉を「美術はお金を稼ぐ手段ではない。好きでやるから面白い世界だ」と解釈しています。