世間一般では年齢を取ると驚くことが減ると言われている。たしかにそりゃそうだ。否が応でもいろんな出来事を経験して、少々のことでは動じない英知が養われてくる。ものごとは本当にどういうものなのかを、その見かけに惑わされずに本質を見る目が育つ。よくわからないことと出会い、それを不思議がって面白がって、理解しようとしていく内に、自分にふさわしい人間力になるのだ。ところで「コンピュータなんて役立たずだ。答えを出すしか能がない」というピカソの名言がある。この言葉に呼応するように今の時代は携帯端末などを使って、すぐに答えを出したがる人が増えてきた。モヤモヤした時間がもったなくて、ベターな答えを機械に求めていく。誰の人生は初めての連続！知らないものばかりに囲まれているからこそ、小さな発見が大きな感動になって生命力を強くするんだ。人生はわからないを楽しむ旅だ。安易に答えを求めずにぶらぶらと歩き回って、自分にしかない個性を磨いて厚みのあるものにしましょう！
