真の大器晩成

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「大器晩成」という言葉がある。一般的には大きな器は早くでき上らないように、大人物は世に出るまでに時間が係るという意味だ。しかし、実際のところはそうでもないらしい。そもそも完成するような大器は真の大器ではない。真の大器とは晩年になっても完成するなどありえないのだ。今春、90歳になる創作の大家とお会いした時に「もっといいものができるはず。その日が来るまでやめてはいけない」と言われた。つまり美術家は生きている内は永遠に未完成。天へ旅立った後に本当の作品への評価が始まる。だから今の地位を自慢したり威張ったりせず、常に無欲にして無心に創り続けて生きること。誰よりもひかえめで謙虚な姿勢であれば、ありとあらゆるものをヒントにして、新しい創作は続けていけるはず。ずっとそう信じているからエネルギーが沸き立っていく。「大器晩成」。人間は誰も完全で完璧はないから完成することはない。永遠に成長できる素晴らしい生きものだ。「大器晩成」。この言葉を信じて頑張っていきましょう!

ななつぼしてん 安立誠(写真)、小野さやか(絵画)、白岩裕子(絵画)、原田優衣(絵画)、、山口功(絵画)、大和佳太(陶芸) 2018年6月29日(金)~7月8日(日) 11:00-19:00 定休日 7月4日(水)