さくらさくら さくさくら ちるさくら

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毎年、桜の花が満開に咲き誇って酔いしれる時に、ふと思い浮かぶ言葉は「さくらさくら さくさくら ちるさくら」。これは言わずと知れた郷土の俳人 種田山頭火の句。これから咲くにしろ散るにしろ、愛しさと切なさがあるから素晴らしいのだ。そして、いつも心が熱くなってしまう、お前は私たちの遺伝子をやさしく触発する。日本人にとって桜はスペシャルな存在。そんな桜へ敬意を表した山頭火の素直な気持ちを表しているように思えた。
実際ところ、それは勝手な思い込みで違っているかもしれない。しかし、この短い言葉に山頭火の人生観が感じさせられる。当たり前のことをそれ以上に描写できるイマジネーションに、既成概念を打ち破るための新しい可能性と豊かなアイディアを感じた。他人を感動させるには、まず自分自身が感動することだろう。心に熱がこもっていなければ、他の人の心を動かすことはできない。この句には創作する人の基本的な精神を表している。
つまり「さくらさくら さくさくら ちるさくら」は、念仏を称えたら誰でも極楽へ往けると教えた親鸞聖人の教えと同じだ。念仏は自分の意識を向上させるための手段として唱えられているもの。次に真正面から桜と出会うために、この1年間をどのように過ごすのか?そんなことを戒める素敵な言葉だ。人生はその日その日に感じられたものをどのように表現するのが大切だ。今日というたった一度しかない日に思いを寄せて、かけがえのないこの瞬間に集中していきましょう!