人間というもの言葉によって自己表現できる生きものだ。その時にビビッと来て何か思いついたこと、意味不明かもしれないことを語ってこそ、自然体で生きている正しい状態なのだ。丁寧でわかりやすく伝わる言葉であっても、それがマニュアルを使ったものだったら、一時的なライトな人間関係では有効だが、お互いに本音を語り合うことはできない。基本的には誰もが楽しくなれる時間を過ごすために言葉は使われるべきもの。わざわざ面白くもない悪口を言ったり、嫌悪感を煽ることを語っても何も上手くいかないだろう。
つまり他の人の長所や良いことを称えられる人は、他の人の成功を喜べる善い人格の持ち主だ。世の中の様々なことに目を配り、他の人の素晴らしさに素直に感動して、熱い心で語ることで善人なのである。この反対側に立っている人というのか、他の人が輝きを妬んで語らなかったり、あえてよくできた先進的なものに触れず、なかったように無視するのは善人ではない。平成から令和になった昨今、自分が好きなものしか興味のない人が増えたように思う。好き好きの限られた世界でしか生きること、多様性に堂々と背中を向けてしまい、成長へのチャンスを自ら閉ざして行き詰る。もっといろんなことを楽しんでいこう。自分らしく生きることとは、他の人の価値観を知ることが基本だ。本物のオリジナリティー、独りよがりではなく独自を活かし、創作をしていきましょう！
■岸 透子 水彩画展 - VOICESl - 2019年5月31日（金）～6月16日（日） 11:00-19:00 定休 6月11日（火）、12日（水）
