Dreams Come True

イメージ 1

20数年前、私にとって末永史尚君とは噂の若者だった。それは親しい方の画塾へ通っていたことと、友人も美術の基本を指導していたからである。一度も会ったことのない隠れキャラ。だけど、彼らが素質の高さを絶賛する言葉に自然とワクワクさせられた。どんな作品を創っているのだろうか?とにかく勝手に興味を持って想像ばかりしていた。それから月日が流れて、10年前にようやく出会う。その姿はパッと見ただけでわかる美術の申し子。これぞ絵描き小僧というべき雰囲気がカッコいい。背中のオーラに美術への愛情の深さを感じた。さすがみんなが可愛がっているわけだ。わずかな時間しか話せなかったけど、何か大事なものが通じ合って、これから楽しくなるような予感がした。
それからの末永君とのお付き合いに大いに役立ったのはSNSだ。私はいつも彼のブログなどでアップする記事を読んで、創作活動や美術への理念、この他の様々な情報に触れるようになる。東京を中心に作品展を行うため、直接観る機会はなかったが、画像や文章、他の人のコメントを読んではイメージを膨らませる。それでも腑に落ちない場合は、彼にメールや電話をして質問し、創作の意図や骨格となる発想などを尋ねる。簡単なものから複雑なものまで、彼はわかりやすく丁寧に答えてくれた。本当にいろんなことを学ぶことができて感謝感謝である。そして、この間に末永君は持ち前の実力を存分に活かし、上げ潮に乗って1年1年評価が高まり、ついに母校の大学で准教授になっていった。ずっとプロセスを見続けているから何も不思議なことではない。むしろこのようなドラマが起きるからこそ美術の世界には夢があるのだと思った。
それはさておき、このたびは県芸術文化振興奨励賞おめでとう!また、才能を正しく評価してくださった皆様に心より感謝いたします。今後さらに活躍されて、地元に素敵なお土産を運び続けて、山口県を美術の力で盛り上げてください。楽しみにしております!