師を求める

イメージ 1

禅宗の教えに「善者に親近すれば、霧露の中に行くが如く。衣を湿さずといえども時時に潤い有り」という言葉がある。その意味は霧や露の中を歩いていると、いつの間にやら衣を潤してくれるように、善者(良き導き手)に接すると気付かない内に徳が身に沁みて体得されてくる。そう、どんな人でも周囲の環境に影響を受けやすいもの。知らず知らずの内に、その場所にある文化に染まりやすい。影響を受けていないつもりでも、見る見るうちに感化されていく。そばでジッと一挙一動を観ていなくてもいい。五感というセンサーによって、本質を受け止めることができるのだ。
だったら尊敬できる人に積極的に会いに行ってみよう!すぐに素晴らしさは理解できないかもしれないが、長い年月に渡って通い詰めていけば、魅力的なセールスポイントを発見できる。こうなったらしめたもの。自分になかった感覚を見つけて、新しい創作へのヒントにしてみよう。礼儀をわきまえて行動すれば、才能を磨くチャンスは広がっていく。そこで得た経験はこれまでになかった、新たな視点や発想を生み出す基になる。つまり実際に本物に触れて、ひらめきや刺激を吹き込んでもらおう。ネットを介した知識よりも体験によって得られた知識の質の高さは比べものにならない。自分の未来のための投資だと考えて、善者の元に勇気を出して会いに行って、所作や言動などから学んでいきましょう!
■下瀬信雄展 天地結界 2019年5月23日(木)~7月7日(日) 9:00-17:00(入館は閉館30分前まで) 休館 月曜日(ただし6月3日(月)、7月1日(月)は開館) 観覧料 一般1200円(1000円)、シニア・学生1000円(800円) ※シニアは70歳以上の方。( )内は前売・20名以上の団体料金。18歳以下および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料 山口県立美術館 山口市亀山町3-1 http://www.yma-web.jp/