舞台

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シェイクスピアの言葉に「この世は舞台、人はみな役者だ」がある。この意味は、人は誰でも自分の人生の舞台の上に立って、自分らしい個性を活かした演技をするようなもの。自分にしかない人生の主役として、精一杯のパフォーマンスで演じていくだけ。だから自分をどんな役者に仕立てるのかは自由自在。その人のこれまでの経験から生まれた台本と、様々なことで養った身のこなしを使い、数多くの舞台をこなしているうちに自分になっていく。
ただし、畑違いのことを無理矢理に演じたとしてら、観ている人に何も伝わることはない。自分で学んできたことがベースになければ、人がハッとする真実味がないため、大根役者にしかなれないだろう。つまり自分に備わっていないものをやっても無駄なこと。自分の中にあるものを素直に向き合い、そこからどうやっていくのかが大切だ。自分にないものは求めてはいけない。人生という舞台では自分にある尊さを、自分で発見することで名演技ができるのだ。
そして、美術家も同じようなもの。自分のなりたい美術家を目指していく。もちろん、自分に適した目標でなかったらなれない。どんなにこうなりたいと憧れても、それが独りよがりで思い込みだったら、いくら努力しても実現することは難しい。それなりのクラスにしかなれないもの。やはり自分の中にあるものを育てること。自分の人生を振り返って、自分の良さ(長所)に気付いて、それらを伸ばしていくことだ。自分の人生の主役は自分しかいない。このことをずっと問い続けて、一度きりしかない人生を満喫できる演技を目指していきましょう!