一期一会

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先日、お会いした方から人付き合いについて尋ねられた。「どのようにしたら上手くできるのでしょうか?」。これはケースバイケースで変わるため、簡単にこうしたら良いと言えないもの。もし、あえて言うなら人付き合いに慣れるしかない。ある程度コツか感覚がわかってくれば、相手にどのように接すれば、相手がそのことを喜んでくれて、好意を持ってくれるかが理解できる。ただし、それがマニュアルのようなものだったら、一時的には良好な関係を築けるけど、お互いに本音を語り合える域までは行かない。可もなければ不可もなし。接客業をしている人なら有効だけど、本音で付き合いたいのなら考え直した方がいい。

そう、みんな誰にも人との出会いは平等にある。だからいつも一期一会を意識して大切にしていこう。人間関係を上手く円滑する手段なんて、そんなものはないことを素直に認めて、丁寧なコミニュケーションに心掛けること。馬が合う人が増えるように努力していくのだ。ちなみに馬が合うとは、もともと乗馬から生まれた言葉。 その意味は騎手と馬が合わなければ、あっという間に振り落とされ、反対に騎手と馬の息が合えば、騎手の実力以上に馬は活躍できるため、理想を目指して意気投合していくことの例え。それぞれの個性を長所として評価するのか、短所にしてしまうのかで、友情は大きく変わっていくものだ。

つまり自分の好き嫌いの条件を緩和してみよう。どうでもいい自尊心を拭い去って裸になろう。どんなにカッコいい服装をしても、中身がカッコよくなかったら、会って5分も経ったら正体はばれてしまう。短い時間にしか会うことができなかったら、お互いにある素敵な共通点を見つけて、それをきっけかに仲良くなることはできない。小さなことからこつこつ積み重ねて、楽しい間柄をつくっていけること。やさしい言葉が飛び交う仲間になるには、気取っていない素の自分であったら、自然とその魅力に引き寄せられて仲間が増えるだろう。