道楽

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「道楽」とは、もともと仏教用語。悟りを得るためにすべてを投げ打っていく。平々凡々と普通に生きていたのでは、到達することができない境地を求める。どんなに辛い修行になっても、さまざまなことを受けとめて、ひたすら修行に没頭すること。どれだけ俗の中にあるものを深く味わい楽しむことができるのか。このことをいつも問い続けていくことで俗世の真理に触れられる。つまり仏教を修行することによって得た悟りの境地を達することで本質を楽しめるようになれるのだ。この境地をわかりやすく言ったら、勉強をすればするほど知識が増えて、世の中にあるものが理解力が上がることで、自分らしい発見ができるようになって、日常が面白くなるということだろう。

美術家も道楽に生きる人になるように努力する。ただし、これは世間一般で言われる本職を忘れて、好き勝手に遊び呆けて放蕩することではない。仏の道を求めて修行に励む禅僧のように、創作のためにすべてを投げ打って挑戦していく。美術家になるために最善の努力を尽くすために、普通の人と同じ生活を捨てて集中することが大切だ。美術家も修行僧も努力を積み重ねて好きな道を求める世界。だからこそ本筋からはみ出さないように、心を戒めていきながら創作していこう!

■ココロの月 2019年9月22日(日)~29日(日) 11:00-18:00 定休日 9月25日(水) 出展作家 加藤智子、村上真実、大和佳太