幸福感

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一般的にビギナーは世の中のことをよく知らないため、傍から見れば大したことないにつまづきやすい。その原因は自分の知っていることのみが、この世のすべてであると錯覚し、もう大丈夫だと勝手に思い込んで、取るに足らない誇りを持ってしまうから。まだまだ未熟でこれからだというのに、全く根拠のない自信に溺れてしまい、稚拙な見識であることに気づかず、経験豊富なベテランのように振舞う。そういうような狭さは若気の至り。痛々しい行動は日常茶飯事よく起りうる。新しい知識や教養などが増えることで、これまでの考え方が否定されることを恐れ、弱気な自分を悟られないために誇張したがる。自分には実績もあり、才能もあるはずだ。でも、なぜだか世の中は認めてくれない。それはとてもおかしいことだ・・・なんて言い訳ばかり語って、現実を直視することができないまま、中2病を真性させていくだけだ。

私はそんな殻に閉じ込まらせないように、私なりの言葉で成長を願って助言してみる。もちろん効果は万能ではない。だから良かれと思って言ったことでも、こちらの意図を汲み取ってもらない場合がある。しかし、耳の痛い指摘から逃れたところで、今鍛えるべき課題を解決することはできない。現状を打破するために何を武器にして、何を具現化して創作していけるのかが大切だ。周囲の人たちに見る目がないと考えることはやめよう。確かにそうことも事実あるけれど、たらねばばかり言っても発展はしないもの。これまで美術家になるために何をやってきたのか。何を鍛えていけばよかったのか。美術家になるための課題と真摯に向き合うこと。自ら苦労して才能を磨くことで自信は育まれていく。

つまり、どんな状況であっても挫けず、前向きで気持ちよくできる人であって欲しい。美術を一種の競技だと捉えて、そのルールを理解できるように努め、そして、トレーニングにして上達していこう。若いと時間はあり余るように思うが実際はそうではない。今日一日、やるべきことに取り組んでいきましょう!