自然体

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本日は二十四節気の1つ「啓蟄(けいちつ)」。その意味は大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じて穴から出てくる頃をいう。おそらく山深くで冬眠していた動物たちも、同じ様に春を感じて活動し始めてくる。つまり日に日に暖かい日差しになっていくため、「さあ、これから動き出さなくちゃ~!」と、すべての生命体が一斉にスタートする時期になるのでしょう。

そう言えば、ちょっと前に県立美術館のそばを通った時に、石垣にハトが数十羽ほど留まっていた。この冬は例年より暖かい日が続いたため、数週間くらい早く春っぽい気候になったせいか、彼らの動きは活発化していて軽快そのもの。そして、私の存在なんてまったく眼中になく、ただひたすら石垣の隙間から、虫を突っつき出しては食べていた。やっぱり自然界とは弱肉強食が当たり前。いつ何時も食うか食われるかの関係が鎖のようにつながっている。

人を含めていつもどこかで戦う運命なのかもしれない。だからこそつまらないことで混乱しないように、平和に生きられるように努力していく。お互いが共栄共存できる社会を目指すことが大切だ。今の日本、目に見えないものとの戦わねばならない。ひと筋では終息しないものと対決するのだ。ただし、人はどんなに相手が強力でも生き抜くための遺伝子を持っている。正体はハッキリしないものでも、適切な距離から接していける感覚がある。この生まれ持った資質があるから太古の昔から生きていたのだろう。あとは小さな努力は怠らず、負けずに魂を燃やしていくこと。みんなでこの壁を乗り越えて、春爛漫になる日を創りましょう!